電磁気学:電磁気学におけるベクトルポテンシャルgとは!!:「数学が証明した、 「ベクトルFが湧き出しのない場(div F=0)ならば、ベクトルFは、ベクトルポテンシャルgを持つ」 と言う要請により、電磁気学に対して要求されたものであり、 実際、1986年に外村彰氏の実験によりベクトルポテンシャルAの存在が確認されたことから、 ベクトルポテンシャルは電場や磁場の様な物理量である」、 と言う事である。

ベクトルポテンシャルって、最初はさっぱり分からないのですが、

結局は、以下の様な意味になります。

つまり、

数学(ベクトル解析)によると、あるベクトルFに対して2種類のポテンシャル(スカラーポテンシャルとベクトルポテンシャル)が

存在することが導かれていた。つまり、

ベクトルFに対してF=rot gを満たすベクトルgが存在する時、「Fはベクトルポテンシャルgを持つ」と言うと人間は定義した。

そして、

ベクトルFがベクトルポテンシャルgを持つ、つまり、ベクトルポテンシャルgが存在するための必要十分条件

div f=0

である事を数学は証明した。

つまり、

div f=0ならばf=rot g

が成り立つ(その逆も可なり)。

すなわち、

「ベクトルFが湧き出しのない場(div F=0)ならば、ベクトルFは、ベクトルポテンシャルgを持つ」

事を数学は教えてくれていた。

すると、電磁気学においては常に、

div B=0なので、B=rot Aを満足するベクトルポテンシャルAが存在するはず、

である事を、数学は教えてくれた。

長い間、電磁気学においてベクトルポテンシャルAは物理世界に本当に実在する物理量なのか不明であった。

しかし、1986年、日立の外村彰氏の実験により、

ベクトルポテンシャルAが物理世界に存在している物理量であることが実験により証明された。

つまり!!

電磁気学におけるベクトルポテンシャルgとは、数学(ベクトル解析)が証明した、

「ベクトルFが湧き出しのない場(div F=0)ならば、ベクトルFは、ベクトルポテンシャルgを持つ」

と言う要請により、電磁気学に対して要求されたものであり、

実際、1986年に外村彰氏の実験(電子線ホログラフィーの実験)

ベクトルポテンシャルAの存在が確認されたことから、

ベクトルポテンシャルは電場や磁場の様な物理量である、

と言う事である。

以下は、講義で配布した講義ノートです。

ご参考になれば幸い。

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ちなみに、講義で使用している教科書は、

amazonさんは

コロナ社さんは

www.coronasha.co.jp

です。